近年の和室は一昔前の和室とは用途や必要性がかなり変わってきています。自分の家を建てて和室がある事を想像してみましょう。
どの様な用途で畳の部屋が必要になってくるでしょうか?仏間は必要でしょうか?近年の要望ではほぼ、親や友達が泊まりに来た時の一時的な客間として一部屋欲しいという程度なのです。この為ひとむかし前のように法事や仏壇の為の部屋と言う用途が減ってきているのです。
仏壇を置く家庭も、実家に置くから良い、将来的におけるスペースだけを作っておけばよいなどのケースが多く見受けられます。
現代の畳の部屋は子供が小さい時に寝かしておく、または遊ばせておくという空間としての活躍の場が多く、家族の為の畳空間というケースがほとんどになってきました。
さらに必要とされている広さにも変化が出てきています。用途が変わっていけば必要な広さも変わるというのは当たり前だと思うのですが、仏壇を置き法事を家でする・・・と言う機会も現代ではへってきています。
つまり一昔前の様な6畳-8畳のような続き間は需要がなく、家族為の畳の部屋なので4.5畳〜8畳程度の畳の間があれば良い。と言うケースが多いのです。
畳の間の計画をする時は、自分たちの生活スタイルを考えて広さや配置を考えていきましょう。
昔ほどの格式ばった部屋ではないにしても、畳の間ですので部屋の広さとはまた別に、布団を収納する押し入れ・仏壇を置く予定があれば仏間・床の間と言った要素は考える必要があります。
一般的には窓際(明るい空間方向)から床の間→仏間→押し入れと言う順序で計画をしていきます。また仏間が南をもしくは東を向く様に計画をしていきます。
また、さらに細かな設計を考えると仏間の上の階には収納スペースなどを持ってきて上を踏まないように計画をしていきます。
なぜそのような計画をするのかはまた別のページを見て下さい。まずは成り立つ設計を自分で考えようと言うのが基本のページの趣旨ですので。
間取り図書き方のポイント!!
畳の部屋は洋室に畳を敷くタイプが主流・床の間・仏間・押し入れの計画をする
畳の部屋の配置は主に2パターン考えられます。
1つはリビングなどの部屋とは続きまではなく廊下やホールを介して完全に独立して配置するパターンです。
もう一つはリビングなどと隣接し続き間として一体的に使う配置です。
廊下を挟んで他の部屋とは独立している形です。用途としては仏間として一部屋設ける場合、来客用の応接間、親と同居する場合の親の部屋、といったケースが多いです。
廊下が間にある為他の部屋の音・気配が気になりにくいのが特徴です。親や来客時の寝室として使う場合も落ち着いた居住空間が保てます。
しかし他の部屋とつながっていないのでしっかりした用途を考えておかないとなかなか使わない部屋になりやすく、場合によっては荷物部屋になってしまうケースも見受けられます。
間取り図書き方のポイント!!
独立タイプのメリット:落ち着いた畳の部屋となる デメリット:用途・広さを明確にしておかないと使いずらい部屋になる
リビングと続間になている形です。独立している場合と違ってリビングの一部として使うイメージの部屋となります。
他の部屋と独立しているわけではないので、音や気配はダイレクトに伝わってきますが、普段リビングとして使えるので部屋が広く見えてきます。
また仏壇を置いた場合でも、法事等の行事で親戚が集まってもリビング、ダイニングも使う事ができ和室の狭さに困る事は無くなります。
普段使いを優先される場合はリビング・ダイニング等と続き間にしておいた方が使える部屋となる場合が多いのです。
間取り図書き方のポイント!!
続き間タイプのメリット:一体となって広く使える デメリット:隣接しているので落ち着きある部屋にはなりにくい