リビングの広さとレイアウトの検討する

適切なリビングの広さを知る

近年のリビングの形態には大きく分けて2つのパターンがあります。
それぞれのリビングで適切なリビングの広さやレイアウトは変わってきます。まずはそのパターンを把握して見ましょう。

 

目次
1.ワンルームタイプの一体型LDKの場合のリビング
(必要最低限の広さ〜スタンダード〜余裕のある広さ)
2.L型タイプのLDK(L+DK)の場合のリビング
(必要最低限の広さ〜スタンダード〜余裕のある広さ)
3.まとめと設計例

 

1.ワンルームタイプの一体型LDKの広さと特徴

住宅リビング

 

マンションやアパートで多いタイプになります。食事・調理ゾーン(ダインイング・キッチン)とくつろぐゾーン(リビング)が比較的近い位置に混在してその境目が分からない配置です。どこからがリビングでどこからがダイニングか線を引くことはできませんが、一般的にはL型タイプと比較すると広く見えます。

 

一言でワンルームタイプと言ってもキッチンのレイアウト、テーブル、ソファーのレイアウトで様々なバリエーションが考えられます。アパートなどでも採用されている一番スタンダードなLDKは対面キッチン式のタイプです。キッチンに立ったとき正面にダイニングとリビングが見えてきます。

 

またキッチンの向きを変えるとダイニングテーブルが横にくるようなタイプも考えることができます。キッチンとダイニングテーブルが横並びになっているのでできあがった料理がすぐに配膳できるので調理が楽になります。またキッチン前には基本的には家具が来ないので、キッチン前を収納として使うことができます。

 

最近では採用が減ってきましたが壁に向かって料理をする壁付けのタイプも考えられます。食器棚、冷蔵の配置を上手にしていく必要がありますが、家具、家電、キッチン本体全てが壁に沿ってレイアウトされるので空間自体は広く感じられます。

 

ここではレイアウトによって色々なタイプがありますが、一番スタンダードなタイプでリビングの広さを検討しています。

 

テレビ・ソファーの配置にもよりますが、最大で60型のテレビを使うと想定したとき適切な視聴距離は2.2mとなります。テレビボードの端からソファーの後ろまではおおむね300pあればとりあえずOkとなるのです。これがテレビとソファー間の最低限必要な広さと言えそうです。

 

しかしメーカーが推奨している適切な視聴距離【画面高さの3倍】では実際には近く感じるので、4倍程度が現実的な適切距離かと思います。つまり快適にテレビを見ることができる広さは3.6m程度必要となってきます。

 

テレビの視聴距離

 

3人掛のソファーを置こうと思うとおおむね横幅200p奥行き80p程度になるのでソファーのそばを人が通り抜けできる寸法を確保しようと思うと60p程度は必要です。つまり幅200p+60p=260pは広さは欲しい所です。以上を顧慮してまとめると以下のようにリビングの広さをまとめることができます。

 

@最低限必要な広さ
結果的にリビングの最小寸法は 300p×260p=7.8u≒4.7帖となりました。(テレビは最低限の視聴距離を保ち家具と壁の回りに余裕がない感覚の広さ)
戸建て住宅では首都圏で良くある広さかもしれません。

住宅リビング

 

A狭すぎず適当な広さ
適切な広さは360p×320p=11.5u=6.9帖(テレビは適切な視聴距離を保ちながら、家具の回りも人が通れる位はスペースを確保した広さ)

住宅リビング

 

Bくつろぐ為に十分な広さ
快適に過ごせる広さは360p×360p=12.96u≒8帖以上と言えそうです。(適切な視聴距離を保ちながら、十分な余白スペースがある広さ)

住宅リビング

 

 

これで長年「リビングの広さはどれ位が良いのか」と言う問いの答えがでたかと管理人は思っています。(笑)

 

 

2.L型タイプのLDK(L+DK)の広さと特徴

住宅リビング

 

このタイプ゚はくつろぐ空間(リビング)と食事・調理ゾーン(ダインイング・キッチン)がゆるやかに区切られているのが特徴です。壁や戸で仕切られている訳ではありませんが、境界線を引くことができる間取りと言えます。

 

食事をする空間と少し離れている分落ち着ける空間が造りやすい事が特徴です。ただし基本的にはリビング単体の部屋とも考えられるので狭くしてしまうと窮屈な感じがしてしまいます。ある程度ゆとりのある空間設計が必要になってきます。

 

テレビとソファーとの関係性はワンルームタイプで説明していますが、L型タイプのLDKではリビングの広さは最低でも6帖程度は必要です。適切なテレビの視聴距離・・と言うよりも感覚的に必要な広さかと思います。

 

LDKの全国の広さは16帖〜24帖が全体の6割程度を占め一番多い広さになっています。一番狭い16帖をベースに考えると6帖リビング+10帖のダイニング・キッチンになりますので、このタイプのLDKを計画する場合の必要な広さは6帖〜と言って良いでしょう。

 

@最低限必要な広さ
ワンルームタイプと同様に最小寸法は 300p×260p=7.8u≒4.7帖で計画した場合ではかなり窮屈に感じられませんか?作り方で同じ広さでも感覚がかなり変わってくることがよく分かります。

住宅リビング

 

AL+DKタイプで必要なリビングの広さ
6帖程度を計画した場合ではすごく余裕があるわけではありませんが、3人掛ソファーを置いてその横も十分な通路幅が確保できるので適当な広さと言えそうです。

住宅リビング

 

Bくつろぐ為に十分な広さ
ダイニング・キッチンとは少し空間を隔てた計画ですが、8帖あるとソファーもプラスαおける程度の広さがあり十分くつろげそうです。

住宅リビング

 

リビングの広さまとめ

住宅リビング

リビングはは家の中では一番人が集まる場所であり、やはり快適な場所に配置するのが一般的です。この空間で過ごす時間が一日の中で一番長いでしょう。この空間が快適でない家は全体の印象が良くない感じがしてしまいます。タイプによって必要最低限の広さを示しているので参考にしてください。

 

ワンルームタイプの場合のリビング(※60型TVと3人掛ソファーを置く)
ダイニング・キッチンと併せて一部屋と考えることができる

  • 最低限の広さは4.7帖(LDK一体形なのでこれくらいでもとりあえずOK)
  • 適切な広さは6.9帖(適度なテレビ視聴距離と家具の配置が可能)
  • 余裕のある広さは8.0帖以上(かなりゆとりのあるレイアウトが可能)

 

L+DKタイプの場合のリビング(※60型TVと3人掛ソファーを置く)
リビングが一つの部屋と考えられる配置になる

  • 最低限の広さは4.7帖(少し窮屈な感じがするためできれば避けたい)
  • 適切な広さは6.9帖(せめてこれくらいは欲しいですね)
  • 余裕のある広さは8.0帖以上(十分な広さが確保できる)

 

もちろん広い方が心地が良い感じがしますが、ただ広いだけでは落ち着かなかったり、掃除が大変になるだけです。実際今住んでいる住まいの広さを確認しどれくらいあれば適当かを確認する事が必要になってきます。

 

実際に提案した図面を元に寸法を入れています。ワンルームタイプからL型タイプまで、キッチンやダイニングテーブル・ソファー・テレビのレイアウトでかなりリビングのあり方が変わってきます。設計例をみて参考にしてください。

 

ワンルームタイプ ex01

住宅リビング

 

ワンルームタイプ ex02

住宅リビング

 

 

 

L型タイプ ex01

住宅リビング

 

 

L型タイプ ex02

住宅リビング

 



TOP サポート プランニングの基本 プランニングの応用 設計専門知識 失敗談 間取図集