部屋の使い方と家具、家電

家具,部屋,レイアウト

 

ハウスメーカーや工務店からできあがった図面を見てその部屋が使いやすいかどうか、パッと見た目では分かりにくいと感じた事はないでしょうか?それは家全体の動線なども分かりにくいと言う理由もありますが、主要な家具、家電のレイアウトが図面に記載されていない場合は特に分かりにくくなっています。

 

ハウスメーカー、工務店も時々ですが、「このリビングは一体どこにテレビを配置するつもりなんだろう?」「この子供部屋のドアの位置ではベッドや机の配置が不可能では?」と言う図面に出くわすことがあります。

 

ここではどの部屋にどのような主要家具、家電があるかを確認し図面でチェックするべきポイントを指南しています。主要な家具と家電さえ抑えておけばその部屋が使いやすいか、否かが見えてきます。

 

 

 

 

1.家具の配置はドア、掃き出し窓(外部に出る事ができる大きな窓)等で決まる

当然のことのようですが、人が出入りする場所、通路となる場所には家具の配置ができません。つまりLDKの中にも、寝室の中でさえ実は一つの部屋に見えて必ず「通路」となる部分が含まれている事を忘れてはいけません。

 

またドア、掃き出し窓など人の出入りする場所には家具を配置することはできません。当たり前のことのようですが、間取りを考えているとついその「当たり前」を忘れてしまって気が付けば家具を置く壁がなくなっている間取りを見かけることがあります。

 

また掃き出しの窓に関して、出入りできなくてもよいと割り切ればソファーなどを配置することはもちろんできます。「通路・人の出入り・家具」この3つのキーワードを頭に置いて間取りをチェックするとよいでしょう。

 

2.LDKの家具とレイアウト

LDKに置く主要な家具を考えて、レイアウトをチェックして下さい。LDKは他の部屋に比べて広いから家具のレイアウトは簡単・・と思っている方は要注意。確かに広いのですが、LDKは階段に隣接していたり、和室と隣接していたり、掃き出しの窓が多かったりと、意外と家具をレイアウトしにくい場合があるのです。

 

家の中でも家族みんなが集まって、過ごす時間も一番長い空間です。つまり人の動きが活発なのもLDKの特徴です。

 

なんとか家具やソファー・テレビが配置できた・・・というレベルではいけません。やはり人が無理なく通れる程度の余裕をもって家具、ソファーを配置すべきなのです。このあたりの具体的な寸法関係は LDKの広さを比較して目安を知ろう を参照してください。

 

 

また忘れられがちですが、エアコンもどのあたりに設置できるか確認しておきます。なぜエアコンも確認するべきか?エアコンはカーテンレールなどがある窓の上に設置する事ができない場合はあるのです。つまりある程度エアコンを設置できる場所も制限を受けるということです。

 

エアコンはできるだけLDKの中央付近に設置をして部屋全体がムラなく冷暖房できることが理想です。また中央付近に設置できなくても、長方形のLDKであれば長手方向に向かって風を吹き出すことができれば問題ありません。

 

エアコンがLDKの端っこにしか設置できなくて効率が悪いようであればやはり考えてしまいますよね。

 

3.主寝室の家具とレイアウト

主寝室と言えば思いつくものはやはりベッドです。ベッドを置かない、畳の部屋だから布団は床に敷くというケースもあるでしょうが、一般的な洋室(フローリング敷の部屋)の場合を考えていきます。

 

ベッドはシングル、ダブル、クイーンなどでサイズもピンからキリまであるのでどのサイズのベッドを置くかをまず考えておきましょう。

 

次に寝室に置く主要な家具は化粧台、テレビなどがあげられます。特にテレビを設置する場合はベッドの向きも重要になってきます。ベッドの横に設置するか、足元に設置するのかで変わってきます。部屋の長さも重要です。

 

またLDKと違うところはあまり動的な部屋ではなく、やはり「寝る」という行為が目的の部屋なので、エアコンの位置が特に、特に、もう一度言います特に重要です。エアコンも人がいなところを狙って風を送ってくれる機能を備えたエアコンも多数ありますが、それでも設置場所次第ではかわすことができません。

 

エアコンの風は直接あたると不快なものです。寝るときに顔に風が直接あったしまうような位置にエアコンがあると気持ちよく睡眠をとることができません。

 

また暖房期(冬季)であれば顔に当たると乾燥が激しいのでのどを痛めることにもつながります。冷房期(夏季)であれば直接体が冷えてしまうので寝冷えしてしまいます。子供がこのような状況で寝るのは可哀そうですよね。

 

寝室はベッドや、テレビなどの床に置くか家具もありますが、なにより「エアコンがどこにくるか、ベッドの頭はどこにくるか」この2点を注意して寝室の間取りをチェックしなければいけません。

 

4.子供部屋の家具とレイアウト

子供部屋としての広さは最低限四畳半必要になってきます。四畳半あれば子供部屋に必要な幅90センチ程度のクローク、学習机、シングルベッドが配置可能です。ただしこの場合は出入口がドア一か所の部屋を想定してますので、バルコニー等に出れる掃き出し窓等がある場合は四畳半では成り立ちません。

 

四畳半の子ど部屋を計画する場合は必ずきちんと家具がレイアウトできるかをチェックする必要があります。

 

五畳〜六畳程度の広さの子供部屋を考える場合は多少窓が大きくても家具の配置はさほどシビアではないので心配しなくてよいでしょう。どれくらいの広さがあれば何が配置できるかを頭に入れておけば子供部屋をどうするか考えるときに役立ちます。
⇒子供部屋に最低限必要な広さとレイアウト

 

5.家具レイアウトのまとめ

間取りの計画する中で意外と見落としがちな家具の配置ですが、いかがだったでしょうか?LDKや寝室など用途によって注意するポイントが違ってきます。

 

共通してチェックするポイントは「通路・人の出入り・家具」ですが、それぞれのレイアウトに併せて「エアコンの設置位置」も考えておかないと快適な空間はできません。快適な空間づくりをするために、家具をどこに置くか決まった後は、エアコンの位置も快適な位置に設置できるかチェックしてください。


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