間取り図で比較する平屋のメリットデメリット

平屋と2階建てどちらがお得?

平屋は常に一定の人気を集めており、若い人もできるなら平屋に住みたいと思っている人も多いです。実務の中でもその要望が一定の割合で舞い込んできます。

 

さて一般の方はなぜ平屋が良いと思っているのでしょうか?たいていの人は階段がないから老後が安心、子供が家を出て行った時2階が無駄にならなくて済む、と言った内容で要望されるケースが多いのですが、実際はそれだけではありません。

 

もっともっと色々なメリットがあるのですが、その反面デメリットもあります。平屋の特徴を平屋と2階建ての間取り図を見ながら検討してみましょう。

 

参考の平屋の間取り

 

参考の2階建ての間取り

 

メリット

  1. 階段がないので移動が楽
  2. 部屋の広さが同じでも階段がない分コンパクトな家にできる
  3. 構造上安定する
  4. 外壁や屋根などのメンテナンスが楽

 

 

解説

ワンフロア
階段がない事で上下の移動がないことは容易に想像がつきます、マンションの様なワンフロアの生活になりますので水平移動だけになります。

 

省スペース
コンパクトにできると言う事がピンとこないでしょうが、階段は2階建ての場合6〜8u(3.6畳〜4.8畳)も面積を使っているのです。広さに唖直してみると4.5畳の部屋を一部屋使っている事とほぼ同じなのです。これが平屋の場合は不要ですので、その分コンパクトにできると言う訳です。

 

構造
構造上の安定については、2階建ての場合、告示の壁量計算では1階の壁が支える屋根の面積、2階の壁が支える屋根の面積で計算をする考え方です。これが平屋になった場合1階の壁で支える屋根面積に他する割合にするとトータルで壁量が多くなるので、構造的に安定する計算結果になります。

 

メンテナンス
メンテナンスについてはなかなか思いつきませんが、言われてみれば容易に想像がつく内容です。将来的に外壁の塗り替え等があっても足場を必要としませんし、苔などで汚れても脚立を使う程度で自分自身でも洗浄可能です。

 

デメリット

  1. シンプルな四角い家にすると部屋が角に取れないケースもあり風通しに不利な場合がある
  2. 日当たりが不利になるケースがある
  3. 土地の広さが必要
  4. 防犯上不利になりやすい
  5. プライバシー性に劣る
  6. 地盤改良をする場合、基礎が大きい為広い面積を地盤改良する必要がある(コストアップになる)
  7. 中廊下等ができやすいので、暗い部分ができやすい

 

色々書いていますが、2階建てではこのメリットとデメリットが見事に逆になります。例えば2階建てのメリットは
部屋を角にとりやすいので風通し、日当たりに有利、デメリットは外壁や屋根のメンテナンスが大変と言った具合ですね。

 

解説

風通し
部屋は家の角に配置すると窓が2面に取れますので風通しに有利です。が単純な四角の形状にしてしまうと角が4つしかできません。所が2階建ての場合は単純な四角の形状でも角が2階にもできますので合計8つ角ができるのです。

 

つまり単純な四角い形状の場合は平屋は風通しに不利になると言う事です。ただし平屋でも簡単な形状ではなく、コの字型、L字型、ロの字型の間取りにすれば角がふえますので、風通しで不利になる事はありません。

 

日当たり
これは上記の@と同じ内容です。コの字型等にすれば特段不利になる事もありませんが、部屋を日当たりのいい南側に配置したい!となると少し変わってきます。

平屋の場合すべての部屋を南側に持ってこようと思うとすごく横長の家になってしましますが、2階建の場合は例えば和室とLDKが1階の南側、子供部屋と寝室が2階の南側と言った配置も十分可能です。

 

十分な土地
土地が広が必要な事は当たり前なのですが、もし一種低層、二種低層住居専用地域に平屋を建てる場合は法律上建てれる面積に制限がついてくるので、この縛りが厳しいケースが多いです。例えば200uの土地にで建蔽率が40%だった場合、建てれる平屋は80uまでですので、コンパクトな4LDKが精いっぱいと言った所です。

 

防犯性
防犯上不利となるのは夜寝る時などです。2階に部屋があれば窓を開けたまま寝ても大丈夫でしょうが、平屋の場合はそうはいきません。

 

プライバシー
プライバシーの問題もCと同じです。2階であれば道路や小道等からの目線はあまり気なりませんが、平屋の場合は通行する人や車からの視線にさらされやすくなってしまいます。

 

地盤補強の場合のコスト
万が一地盤を調査して補強が必要となった場合は、杭を打ち込む、コンクリートで改良杭を打等の方法があるのですが、平屋と2階建ての場合は基礎の面積が異なるので、基礎面積が大きい平屋の方が、杭を打ち込む本数がおおくなるので、コストアップにつながってしまいす。経験上2階建てで100万位の杭工事が平屋になると150万位に上がります。

 

廊下
どうしても部屋を角に順次配置していくとその部屋にくまでに廊下が必要な場合が出てきます。部屋数が多ければ多いほど廊下が長くなっていく可能性があります。廊下が長くなるプランの場合はせっかく階段がないのに廊下で面積を使ってしまうと言ったケースも出てきます。

 

 

 

 

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