間取りのゾーニングを考える上級テクニック

ゾーニングと間取りの広さ位置関係を同時に考え出す

プロの設計士はゾーニングを敷地に書くのですが、大まかに「ここにリビングあって、ここにダイニングがあって・・」という大体の○を書く手法をとっていないのです。

 

さてどうやって考えているのでしょうか?基本的な間取りを考える手順は基本編でお伝えしている通りなのですが、プロならではの技術があるのです。これが習得できればまさしくプロだと思います。

 

ここではワンランクもツーランクも上の間取り提案ができる営業マン、設計マンになるために手法をご紹介します。一般営業マンや新米設計士には絶対まねできない手法です。つまり簡単ではありません、必ず繰り返しの練習が必要ですのであしからず。実際に100分の1でA3用紙にコピーした敷地の枠に直接エスキスをした例はこちら↓

 

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1.100分の1の敷地図を準備する

紙のサイズはA4でもB4でもA3でもかまいません。どのサイズの用紙でも良いのでとにかく100分の1のサイズの敷地図を準備します。

 

設計士は座標があれば、座標から敷地図をCADで作成することができますが、それは難しいかも知れませんので、不動産屋が出している計画図、土地資料、または法務局で取得できる公図や測量図をもとに準備します。

 

だいたいどの図面も縮尺が掛かっているので拡大コピーををして100分の1のサイズにしておきます。敷地図の中に直接間取りを考えていきますので敷地の中は余分な文字や、線は修正液等で消しておきます。

 

※小さな敷地を100分の1のサイズに拡大コピーをする方法
たとえば300分の1のサイズの敷地の図面が手に入ったとします。これを100分の1のサイズに拡大コピーするためには300%(3倍に)拡大コピーをすればい良いのです。

 

また500分の1という小さな敷地図を拡大する場合は、一旦200%(2倍に)拡大コピーします。すると250分の1のサイズまで大きくなります。これをさらに250%(2.5倍)拡大コピーすると100分の1にする事ができます。

 

2.2畳(1坪)、四畳半、六畳、八畳がを感覚的に覚える

設計士は毎日のように手を使って間取りを考えていますので、感覚で「これぐらいの四角で四畳半、六畳」が分かるようになっています。

 

間取りは100分の1で考えますので2.73p×2.73p(四畳半)が大体どれ位がサッと書けるのです。六畳であれば3.64p×2.73pの四角がサッと白い紙に感覚的に書くことができます。

 

よく使う部屋のサイズは方眼紙が無くても大体の感覚で書けるようになると、複雑な形状をしている敷地でも、100分の1の敷地図が準備できると、良い間取りが手早く書けるようになってしまいます。

 

3.1p=1mを目分量で正確に線を引く

大体の部屋のサイズを書けるようになると、実は「1p=1mを目分量」で線を引けるようになっているのです。

 

これがどのような事に役立つかというと、部屋の中の家具のレイアウトや立面図を考える時に役に立ちます。定規があればそれを使っても良いのですが、白紙に沢山書き込みをしていき、ラフプランを考える段階では定規を使用せず、どんどん手を動かして考えていくと良いものができあがります。

 

説明だけ聞くと難しいように思いますが、自転車に乗ることと同じです。最初は乗れませんがそのうち感覚がつかめてきて乗れるようになることと同じです。

 

「1p=1mを目分量で正確に線を引く」行為は誰もがやることでは無いだけで、やってみると慣れさえすればできるようになります。練習と慣れ、自転車と同じです。

 

4.白い紙に印刷した敷地図にいきなり間取りを書く

感覚で100分の1のサイズの部屋や家具の線を書けることができるようになると、ゾーニングを考える事と同時進行で間取りを考えていくことができてしまいます。

 

駐車場のサイズを考えて、玄関の位置LDKのサイズやレイアウト、和室や子供部屋などがおおむねできあがってしまいます。その完成形はこの記事の最初に載せている画像です。

 

この直接敷地図に間取りを考えていかずに、方眼紙に間取りを考えていく場合は先に家の最大サイズ(縦、横)を決めて考え始め、敷地に対してきちんとはまるかどうかを何度も繰り返しながら間取りを考えていきます。

 

もちろん上記の方法が正確に考えていけるので、最終的にはこの方法で考えるのですが、ゾーニングと間取りが同時にある程度できあがってしまうので、長方形でない変形地や複雑な土地形状の場合に特に役に立つエスキスの技術です。

 

これができるようになるとまさしくプロです。営業マンがこれをやってのけると「メチャクチャ凄い!」と私は思います。


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