この記事を読んでいる方は新築を考えている方で勝手口が必要かどうか、悩んでいる方ではないでしょうか?勝手口は結論から言うとその人次第です。身もふたもない言い方ですが、本当にそうなのです。いる派の人といらない派人では勝手口自体のあるなしでは無く、その周辺の家の作り方によって、勝手口があったら便利な間取り、無くても困らない間取りが存在します。
どこで判断するべきかを勝手口いる派の人といらない派の人の意見をまとめているので、参考にして自分たちはどちら派なのかを判断されると良いかと思います。
早速ですが、必要か不要かを判断するチェックポイントを並べてみます。注文住宅の設計を300件以上手掛けてきた管理人の勝手な意見ですが、「いる」と言うリストに自分達の考えている項目が一つも無ければ、迷わず勝手口は不要だと判断してよいでしょう。
逆に「いる」リストに一つでも当てはまれば、勝手口のメリットがとても効いてくるので、勝手口をつける方向で考えてみると良いと思います。勝手口はデメリットもあるので、その点でみなさんどうするか悩んじゃうんですよね。
勝手口がいる派の人
勝手口いらない派の人
勝手口いる派の人が考える詳しいメリットはこちら
ゴミを外に保管したい奥様もいらっしゃるでしょうし、家の中で保管しておきたい方もいるでしょう。外で保管したい派の人はやはり年末年始や、お盆、GW、ハッピーマンデーなどの連休で定期的にゴミが回収されない時に、たまったゴミがにおうので外に蓋付きのゴミ箱で保管したい、と言う意見です。
反対に外に保管したくない派の人は外に出しておくと虫がたかってしまうので、それが嫌だと言う方。どちらも意見として正しいのでどちらが正解と言う事ではありません。
洗濯物を干すスペースが勝手口近く、バックヤードと呼ばれる位置にあるのであれば便利です。基本的な間取りの考え方のの一つに水廻りとキッチンは近くに計画する事が多いので、洗濯物を洗う⇒干すの流れが近くなり、家事動線が短くて済むケースが多いのです。
駐車スペースと勝手口が近くにとれる場合は時々便利です。重量のあるお米や、水を買ってくる方は車から保管場所まで近ければ助かるでしょう。しかし最近ではネットで注文される方も多いでしょうし、あえてお米や、水の為に勝手口を設けるのはナンセンスですが。
家庭菜園とは土の付いた野菜を部屋に入れたりする関係上、とても相性が良いでしょう。掃き出し窓がすぐそばにあれば、勝手口は必要無いでしょうが、もしキッチン近くに掃き出し窓がない場合は勝手口をとって、菜園で取れたものを洗う、調理するの流れをスムーズにするのも良いのではないでしょうか?
勝手口いらない派の人が考えるデメリットはこちら
防犯上弱点になりやすい。これがデメリットとして一番大きいかも知れません。基本的に周囲からは見えにくい位置にありますし、鍵の閉め忘れもありがちな所です。
勝手口はキッチンすぐ近くに大きな窓を設けている様なものですし、採風式の勝手口は通常の窓よりも機密性に劣ります。その為冬場は冷気が伝わりやすいので寒く感じてしまいます。夏場風を通したいだけであれば、小さな滑り出し窓でも十分可能です。
勝手口は通常の窓と比較すると高いので、コストアップにつながります。あまり使わないのにコストが上がるのは本意ではないですよね。不要であれば普通の窓にした方が使い勝手も良いのです。
インテリア的にも良いものではありません。通常設置する場合も部屋から見えにくい位置にするケースが多いので、インテリア重視の場合には邪魔になるケースもしばしばです。
一般的に内土間と言われるものです。勝手口は外に出るために、外履きのサンダルなどを置くケースが殆どですが、サンダルが外にあると風雨にさらされホコリにまみれてしまいます。汚れたサンダルを履いた足で部屋に戻るのは気が引けますよね。
その為内土間は勝手口ようのサンダルを置く場所として、またチョットした汚れたもの(土の付いた野菜等)を置く場所としても重宝するので勝手口との相性は抜群です。
勝手口すぐ外に屋根のある外部空間があると、とても便利です。ゴミ箱を置いても、洗濯物を干しても使い勝手が良い空間になります。ただし屋根をその為に作るのでコストアップになることは考えておかなければいけません。