狭小地でコンパクトな家にも使える!広く見える間取り

広く見える,間取り,方法

大きな家は予算があるから計画出来ないけど、LDKは出来るだけ広くしたい!広く見える間取りにしたい!と思う人は多くいらっしゃいます。家の中で一番長くいる空間です。快適な間取りにしたいのは当然の事だと思います。

 

 

ここではどのような方法をとれば広く見える間取りができあがるかを様々な視点で解説していきます。限られた空間をどのようにすれば良いか悩んでいる方全てに参考にして頂きたいと思います。

 

 

1.シンプルな箱、複雑な形でないが良い

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いきなり結論を言いますが、結局のところ目線が遠くまで届くかどうかが大切になってくるのです。L字型やコの字型のLDKと、シンプルな長方形の間取りを比較した場合はどちらが広く見えるのでしょうか?答えはシンプルな長方形型なのです。

 

分かりにくいでしょうが、上記画像は人の視野角200°とした時の見え方を図にしたものです。もちろんずっと同じ所にとどまる事はありませんが、シンプルな形状の方が見渡せそうな感じが伝わります。

 

またこの間取りの形状に関しては少し極端な例を考えると分かります。

 

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さあどうでしょうか?同じ面接複雑な形をしている方はある部分に立った時に部屋の隅が見渡すことができません。一方シンプルな形状であればどの地点に立っても部屋の隅まで見渡すことができるのです。視界が途中で遮られるという事が狭く感じる主な要因になってきます。

 

2.置き家具を少なくする

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家具もあたり前の事ですが、少なければすくないほど広く感じる空間になってきます。特に背の低い家具で統一する、色調も統一感を出す事で、スッキリとした広い空間が出来上がります。

 

背の高い家具を使ってしまうと、壁面が塞がれ目線の届く範囲が変わってくるのです。また色調を統一しなかった場合はごちゃごちゃして見える為、広く感じることができません。

 

3.窓ガラスを大きくとる、透明ガラスを採用する

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窓は単純に大きい方が広く見えます。コレは昼間の時間帯に限られたことかもしれませんが、窓があると当然ですが光が入り明るく見えます。明るい壁面は視覚効果で、暗い壁面と比較すると広がりを感じる効果があるのです。

 

またガラスは透明ガラスと型ガラス、曇りガラスがあるのですが、透明なガラスを採用した方が曇りガラスにした場合と比較すると圧倒的に広く感じます。これも視覚的に窓の外、遠くまで目線がとどくためです。

 

LDKの窓や、寝室、子供部屋、和室など窓はカーテンや、ブラインド、障子などをつけることがほとんどの為、透明ガラスにするケースがほとんどですが、時々寝室の窓は曇りガラスでよいと言われる方もいらっしゃいます。私は基本的に寝室や和室の窓であっても透明ガラスをお勧めしています。

 

理由はやはり目線が外に抜ける為広く感じる事と、もし透明ガラスをやはり雲りガラスにしたくなった場合でも、半透明のフィルムを貼るなど簡単に対処することができるのですが、曇りガラスにしておいて後で透明ガラスにするとなると、窓ガラス自体を取り替える方法しかない為、費用が高額になる為なのです。

 

4.天井を高くする、吹き抜けをとる

天井が高いということも視覚の効果で広く感じるのです。天井高が2.4メートルの部屋と2.6メートルの部屋では開放感が違ってきます。勿論吹き抜けや、勾配天井を採用するなどすれば視線が届く距離が変わってくる為広く感じます。

 

この天井を高くする方法はかなり直接的にコストに影響をしてきます。当初より吹き抜けを計画している方には良いでしょうが、広く見せる為に天井を高くしたり、勾配天井にしたりと言う方法はコストパフォーマンスが悪いので、素直に家を大きくする方法の方が良いでしょう。

 

5.部屋の連続性を持たせる

とてもメジャーな間取りの考え方なので珍しいものでもありませんが、和室等はリビングやダイニングと連続性を持たせることで広く感じます。間仕切りの戸を設け、普段はLDKの一部として使い、来客時には仕切って使う方法があります。

 

繋がっている辺が長いほど連続性があり広く見えてきますので、和室などを隣接させる場合は出来るだけ繋がりががあるように設計士に相談してみましょう。この設計の間取りが良く採用されてあるのがマンションの和室です。

 

LDKの一部として計画されている場合は殆どです。限られた空間でLDKを広く感じるためにはとても良い手法だからです。

 

6.外部空間を取り入れる

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ウッドデッキや縁側はリビングやダイニングと同じ床の高さで組まれることが大半ですが、この床と同じ高さで、という事がポイントです。フロアが続いているような感覚を受けるので広く感じる事ができます。

 

中と外を繋ぐ方法とてよく使われる方法として庇、屋根の連続性を持たせる方法もあります。単純に空しか見えない窓と比較すると、天井が続いているように見える事は、ウッドデッキや縁側と同様の効果を持ちます。

 

LDKやウッドデッキ、和室などは元々別空間なのですがその繋がりを曖昧にして連続性を持たせる方法を取り入れる事でひろくみえてくるのです。

 

7.広く感じる間取り論まとめ

実際に広さ以上に広く見えればそれはとても良いでしょう。その方法をプロとして思いつく限りの方法を挙げて見ました。どの方法も実際の打ち合わせでご提案している内容をご紹介しています。そのまとめはこちら

 

  • LDKの形状はシンプルなものにする
  • 必要以上に家具は少なくする
  • 背の低い家具を採用する
  • 色調は統一感のあるものとし、ごちゃごちゃさせない
  • 窓は大きくし透明ガラスを採用する
  • 天井を高くする、吹き抜けや勾配天井にする
  • 仕切戸を設けて部屋を隣接させ、連続性を持たせる
  • 接している辺長が長いほどよい
  • ウッドデッキや縁側をフロアレベルと合わせて床が続いているようにする
  • 庇などの外部天井を設けて天井の連続性を持たせる

 

如何だったでしょうか?広く見せる工夫も実は非常に沢山あるのです。全部取り入れる必要もありませんし、間取りの考え方は人それぞれです。今よりも少しでも広くしたいという方の参考になれば幸いです。


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