現代の新築戸建住宅での屋根形状の主流は 切妻 寄棟 片流れ 入母屋 陸屋根の5パターンとなっています。
もちろん形状はこの5つだけは無く様々な屋根形状があるのですが、ここでは良く採用される5つの屋根形状、デザインについて解説をしています。
それぞれの屋根のもつ印象があるので目指したい外観テイスト(モダン、和モダン、プロバンス風、和風などなど・・)に応じて使い分けをします。
画像は窓や家の形は全て同じ条件で屋根の形のみ変えていますので、屋根のもつ印象を比較しやすくしています。
寄棟
切妻
片流れ
陸屋根
入母屋
外観DEDIGN
切妻
三角形の屋根がシンプルに乗った形状でどのような外観のテイストにもマッチするので、オールマイティーな万能選手と言えます。モダン・洋風・和風などそれぞれのどのようなデザインにもよく採用されていますのでもっともよく使われている屋根形状です。近年は太陽光パネルの普及でパネルが載せやすいと言う理由もありさらに採用率が上がってきています。
寄せ棟
軒下がそろっているので全体的にスタイリッシュというより重厚感が出てくる屋根です。使われるテイストでは和モダン、和風等どちらかと言うと和テイストに合わせて使われるケースが多いです。しかし外壁の色の組み合わせでは重厚感のあるモダンといったデザインも可能ですし、洋風なデザインにも使えます。軽快感より重厚感を好まれる方には良いデザインになります。太陽光のパネルが載せにくいので、近年では採用率が落ちてきました。
片流れ
三角形のシャープな形状が特徴的ですので、やはりモダンなデザインでの採用が主になってきます。切妻の屋根と同様に太陽光パネルが載せやすいので良く使うのですが、屋根が上がりきった側は軒先がないので外壁が苔や汚れなどが付きやすい欠点を持っています。
入母屋
伝統的な和風建築で使われる屋根なので使われるデザインとしてはやはり和テイストの住宅となります。和テイストのイメージが強いので使われるシーンはかなり限定的になります。
太陽光のパネルも載せれますが、寄棟と同様あまり効率よくパネルを載せる事ができません。
陸屋根
屋根がフラットになっているので採用されるケースとしてはやはりモダンなデザインでの採用になってきます。家全体が四角いデザインになってきますので、ファサードもシャープな印象を与えます。デザイナーズ住宅などでも良く見かける屋根です。太陽光も設置角度を落とせばかなり搭載可能です。あまり太陽光のパネルの角度を挙げると目立ってくるためせっかくのシャープな印象が悪くなってしまうので、設置する場合は工夫が必要です。
設計のポイント!!
5つの屋根デザインの特徴をつかんで形状を決める。太陽光優先の場合は切妻もしくは片流れ屋根が良い。