さてみなさん、日本間取り協会が制度化しているという間取りプランナーなる資格をご存じでしょうか?
私も最近知ったのですが「間取り学」を納めた者といった定義のようですね。
先に言っておきますが、私はこの間取りプランナーと言う資格について詳しくはありません。
しかしチョット否定的な意見ですので‥気になる方は読まない方がいいかもしれません。
間取り協会なるサイトを見る限りの表面的な意見ですので悪しからずご了承ください…
さて、間取り協会なるサイトで間取りプランナーについてその立場を掲げてあります。
建築士は法律や構造を見る人でクリエイティブな仕事は二の次であると・・・
間取りプランナーは間取りを考える人でクリエイターであるっと‥
まあこの時点で建築設計の仕事を勘違いしてると思うので、ポカーンです。
(これを見て少し「カチン(# ゚Д゚)」としてしまったのですね・・私は・・・)
そもそも建物の設計は間取り、法律、構造、工事の施工性、デザイン、コスト等を総合的に考えて、まとめていかなければいけないのです。
間取りだけを切り取ってプランニングしてもそれは決して全てを考慮された良い間取りが出来るとは思えません。
まあ普通に考えたら間取りプランナーというからには最低限の法律は知っているとは考えられますが。
住宅設計には法律上の専門知識から、基本的な構造等、紙で勉強できる部分と、
お客さんとの打ち合わせの経験、現場に足を運んで業者に文句言われながら培う知識、
自分が設計した物件は実際どのような評価を受けるのか、
使い勝手は施主のライフスタイルと一致していたかなどなど
実務でしか得られない経験値が必要不可欠なのです。
何となく出来ている間取りには実はそれだけ多くの知識と経験の上に完成されているのです。
総合的な判断ができて初めていい間取り、まとまった間取り、住む人にあった間取りの提案ができるのです。
間取りプランナーという資格を取った、そのプランナーさんが考えた間取りは、
構造、法律、デザイン、施工性、コストパフォーマンス、
実際住見始めた時の使い勝手をどれほどの想像できているのか、
どれほどのクオリティがあるのか‥甚だ疑問です。
協会のHPには「実際に家を建てて住んできた主婦の方が最適です」と表現されてあります。
主婦の方であればどんな間取りが使いやすいか等自分の経験を活かすことは可能かもしれません。
しかし、構造や施工性は理解はできているのでしょうか?
この柱をとってここに収納が取れると便利ですね・・と言われたとしてもその柱が取れるかどうか分からないでしょう。
柱の変更ができなければそのアドバイスは意味を成しません。
変更できたとしても梁のサイズが変わってくることに気づくのでしょうか?
上下階の整合性はおかしくならないか分かるのでしょうか?
柱が移動する事でその他の施工に影響はでませんか?費用対効果は良さそうですか?等など・・・
収納の提案、柱の移動一つをとっても様々な事を考える必要があります。
もっと専門的な話をすれば
木造と鉄骨の場合では間取りにどんな影響が出るかも知らないのではないでしょうか?
鉄骨だと何ができて、何ができないかも分からないのではないでしょうか?
鉄筋コンクリートの住宅の場合はどうでしょうか?
断熱施工の方法が変わることは分かるのでしょうか?コストへの影響は分かるのでしょうか?
外壁の施工も変わってくることは分かるのでしょうか?
それも知らずに間取りだけを考えて提案するのはおかしいのでは?って思うのです。
逆にそれだけの知識があるのであれば問題ないでしょうが、その位の知識があればもう建築士です。
住宅の設計も総合的に考える知識と経験の裏付けがあって、初めてクリエイティブな提案ができるのです。
実際に私もいい提案ができるようになったな・・・と分かるようなったのは設計士として仕事をして5年は経過した時ぐらいからです。
この時年間で30〜35棟は注文住宅の設計をして、その数のご家族達と打ち合わせを重ねてきました。おそらく150棟以上設計経験を積み、150組以上のご家族と打ち合わせを重ねていたと思います。
私的な意見がふんだんに入っていますが、家の間取りをお願いするのは間取りプランナーの資格を持っている人ではなく、
やはり建築士として経験を積んだ人にお願いされたほうが、裏付けのある良い提案が受ける事が出来、安心できるのでは・・という私の意見でした。
※間取りプランナーの方へ
私的な意見で恐縮ですが、間取り協会のHPを見た時の印象です。違ってたらどのようなプログラムなのか教えて下されば幸いです。
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