生活設備・ライフラインの確認をする

電気,ガス,水道

新規に土地購入を検討する際のチェックポイントは沢山項目がありますがここではライフライン(電気・ガス・上下水道)について少し詳しく解説をしていきます。発展的かつ実践的な内容になっています。

 

ライフラインを確認しておかなければ想定外の費用がかかりますのでしっかりチェックして正しい新築の計画をしていきましょう。建築予定地によっては下水道や上水道が建築予定地の近くまで引き込まれていない地域もありますので、少し田舎に建築する予定の場合はライフラインをどうするかもチェックしておきます。

 

 

1.電気、ガス設備の確認

電気とガスについては以下の項目を確認しておきます

 

電気

  1. 近くに引き込み可能な電線・電柱はあるか。
  2. 工事車両が工事をする際に邪魔な電線はないか。
  3. 電線が他の宅地の上空を通って建築予定地まで来ていないか。
  4. 太陽光発電で電気を売る為のトランスは近くにあるか。

 

近くに家に電気を引き込むための電線や電柱が場合は新たに電柱を建てる必要があります。電柱を建てる費用は基本的には電力会社が負担してくれます。こちらの希望もできる限りは聞いてくれますが、技術的な理由や権利的な理由によりある程度制限されてます。

 

また引き込むための電線が道路上空を通っているだけならOKですが、何らかの理由で他人の土地の上空を通っているケースがあります。この時は上空を通っている土地の地権者に了解をとる必要があるのです。了解が得られない場合は新たに電柱を新設する必要も出てきます。

 

上記項目で怪し項目が見つかった場合は個人では判断できないないので電力会社に連絡して現地を確認後どのように対処していくかを相談することになります。

 

ガス

  1. 都市ガスかプロパンガスか。
  2. 宅地までは引き込んであるか。
  3. 引き込んでいる管の位置は建築予定の場所に邪魔にならないか

 

ガスはまず都市ガスかプロパンかを確認しましょう。プロパンガスの場合はボンベを敷地内に設置する必要があり、また交換できる位置に配慮しなければいけません。

 

なおかつそのボンベは給湯器やエアコンの室外機などから2m以上離して設置しなければいけないなど制限もありますので、目立つような位置にしか設置できなかったなどにならないよう注意して計画する必要があります。

 

また敷地いっぱいまで建物を建てる場合はガス管が建物の基礎工事をする際に邪魔になていないか等も考慮しなければいけません。

 

 

2.上下水道の確認

上水道

  1. 上水道は引き込んであるか。
  2. 引き込まなければならない場合は、引き込み可能か。費用はどのくらいか。
  3. 水道管の径はいくらか。13mmか20mmか。

 

上水道は新築戸建て住宅では引き込みの径が20mmを使用するのが一般的です。新地分譲地では基本的に20mmで引き込んであります。しかし既存の土地を購入する場合は水道管が引き込んであるかどうかを確認する必要があります。

 

量水器が設置されてあれば基本的に引き込んであり、中を確認すると13mmか20mmか確認することができます。

 

敷地内に引き込みがない場合は新規に引き込む必要があり、また13mmを20mmに変更する際も同様に費用が掛かります。

 

敷地状況によって変わってきますが、道路を掘削して水道管を取り出し補修など含めて新規に水道管を宅地内引き込む場合は20万〜費用が必要です。

 

※井戸水を使う場合
また上水道が近くまで来ていない地域は井戸水に頼ることになります。井戸を掘る費用も80万程度〜必要になります。水質検査等も必要ですし、「何メートル掘ったらでる」など保証もありませんので井戸を掘る場合は掘ってみないとどれくらいコストがかかるかわからないのです。

 

 

下水道

  1. 合併浄化槽か公共下水か。または集落排水か。
  2. 下水道はひきこんであるか。
  3. 引き込み可能か。費用はどのくらいかかるか。
  4. 浄化槽の場合放流先はどこか。排水勾配は放流先まで適切に取れそうか。

 

生活排水は基本的には下水道に排水をしていきます。下水道地域でない場合は合併浄化を使って水路などに排水をしていきます。

 

下水道も上水道と同様に引き込みしてあるかどうかを確認する必要があります。新規分譲地で下水道地域はもちろん最初に引き込んであります。

 

新規分譲でない土地を購入する場合は上記の項目を確認しておきましょう。下水道地域だけど近くまで下水管が来ていないなどあれば、想定外の費用が掛かることもあります。

 

浄化槽地域ではその放流先をしっかり考えておかなければ排水先がないケースもありますので注意が必要です。いずれの項目個人で判断することは難しいため水道業者に確認する必要があります。

 

 

3.ライフラインのまとめ

ライフラインについては確認しておかなければいけない項目が実は非常に多いのです。新規分譲地では問題ありませんが、それ以外の土地を購入する場合は事前にこれまで紹介した項目を確認しておきましょう。

 

どのライフラインいついて基本的には個人で調べるにはハードルが高いので電力会社、水道業者、ガス会社に調べてもらう必要があります。また契約を考えているハウスメーカーや工務店などがあれば一括でお願いして一通り調べてもらいましょう。

 

新規分譲地以外の土地を購入する際は土地代金以外に様々な付帯工事費がかかることが多いのです。隠れた費用を洗いざらい明確にして土地を検討することで納得のいく新築計画ができるでしょう。