家の外観デザインをどうするかで悩む方や、パートナーである旦那様、奥様の間で意見が割れる方も多くいらっしゃいます。それだけ外観のデザインは多彩で、選択の幅が広いのがこの外観です。
基本的には家の【形、色、素材感】この3つの要素でテイストが決まってくるのですが、ここではとりわけ【色、素材感】の持つ重要性についてお伝えしていきます。実は外観は同じ形をしていても、色と素材感で幾通りにも表現が出来てしまうのです。
ここではCGでしか説明出来ない、「同じ家なのに色と素材感が違う」を数パターン作成し、その大切さに気づいて頂こうと思います。
目次
1.新築戸建ての外観デザインの網羅
2.色合いと素材感
2-1.プロヴァンススタイル
2-2.アメリカンスタイル
2-3.スパニッシュスタイル
2-4.カントリースタイル
2-5.シンプルモダン
2-6.コンテンポラリー
2-7.和モダン
ここにあるテイストやデザインが全てではもちろんありません。家の形には触れていませんし、あくまで同じ形をベースとしたとき現在のデザインの主流になっているパターンを網羅しています。
上部4テイストは輸入住宅を意識した外観のデザインになっています。一般的には左上〜時計回りにプロヴァンススタイル、アメリカンスタイル、スパニッシュスタイル、カントリースタイルとなっています。
下部の4テイストはモダンなデザインを意識した外観になっています。同様に左上〜時計回りに、シンプルモダン、コンテンポラリー、和モダン(ブラックベース)、和モダン(ホワイトベース)となってます。
外観の色使いだけでここまで表現出来る事を分かって頂く為にあえて全てお同じ家の形にしています。如何だったでしょうか?お好みのスタイルは見つかりそうでしょうか??
各外観のテイストを色合いと一緒に、素材の使い方について、どのような素材を使うとそのスタイルが出来るのかを解説していきます。CGなので伝わりにくい部分はありますが、そのたりはご愛敬(笑)
南欧風と言われるデザインに当たります。全体的に明るい色使いや、優しい外観デザインが特徴的です。淡色系〜オレンジ系の屋根、白〜イエローの外壁等明るい印象に仕上げていきます。
屋根はスレート系やセメント系の板瓦より、丸型の粘土瓦が良く似合います。外壁も予算はかさみますが、塗り壁がマッチします。また一部の外壁にアクセントとして石貼り、石目調等がよく似合うスタイルです。
板張り風の外壁がその雰囲気を出しています。屋根形状は切妻で窓はホワイトで、格子入りのサッシや、窓周りに飾り板を施工するケースもあります。
色づかいは多様ですが、ホワイト系の板貼り風の外壁とネイビー系、グリーン系の板状の屋根材で比較的ビビッドなカラーが使われます。また屋根材自体は薄い板状で、現代ではカラーベストと呼ばれる屋根材がよく似合います。
屋根、外壁とも軽やかな印象に仕上げていきます。一部ではサーファーズハウスとも呼ばれることもあります。
テイストの名前の通りスペインの家をモチーフにした外観デザインです。S型と言われる丸みのある瓦と白い塗り壁!これに尽きるでしょう。コストは高いですが、スパニッシュスタイルが良い人は外壁は必ず白い塗り壁にすべきです。ここをけちるとスパニッシュなスタイルにはなりません。
その為、屋根材もS型の瓦にする必要がありスレート屋根と比較すると高価な屋根材なので費用がかかります。玄関のドアなどもブルーを使うなどするとよりスパニッシュのデザインが強調でき美しい仕上がりになります。
ヨーロッパの田舎町の家を意識したデザインです。一部のカフェでもよく好まれて取り入れられるスタイルです。
白い外壁に、ブラウン系の丸形の瓦を用いて全体的に落ち着いた、でも可愛らしさも残した印象のデザインです。窓の色をホワイトでCGを作成していますが、窓がブラウンでも良くマッチするデザインです。
余分な装飾などは施さず、ホワイトとブラウンで統一すると綺麗なテイストです。
シャープなデザイン、モノトーン系の色使いなど見た目にスッキリしたデザイン色使いが特徴です。モダンと一言で言っても和モダン・洋モダン・シンプルモダンなどそのデザインの幅は広く色づかいもモノトーンの中にもアクセントカラーが入る等様々なデザインのスタイルがあります。
外壁は基本的にはストライプやボーダー、フラットタイプなどシンプルな柄を採用します。ガルバリウムなどの金属系サイディングも良くマッチします。屋根はスレート、またはガルバリウムなどを採用しシャープな素材感が大切です。
現代的な洋風というのが日本語の表現になってきます。純和風や洋館のような純粋な特徴を持っているわけではなく、これらをミックスアレンジして現代的な外観にしたテイストをコンテンポラリーと呼んでいます。
そういった意味ではアレンジされたデザインが多く、このカテゴリーに分類される住宅も多数あります。外壁も白をベースカラーにしたり、アイボリーをベースカラーとしたりまた、柄もボーダー系やタイル調など様々です。特に決まった方向性も無いので、まさに建てられる方の好みに併せてセレクトするスタイルです。
純粋な和風デザインは現代では少なくなってきました。その代わり和モダンというスタイルが好まれています。特に色合いで「和」を連想させる使い方をします。基本的にはシンプルモダンのように、ブラックやホワイトなどモノトーンをベースカラーとして使います。
外壁、屋根もガルバリウム、スレートなどシンプルな建材を採用するケースが多いのですが、粘土瓦や塗り壁など和風の建材を使っても良いでしょう。ポイントは破風や鼻隠し、アクセントカラーの外壁です。ここにしっかりとして木調のデザインを取り入れると和モダンのスタイルに仕上がります。