新築の場合の収納計画のでは延べ床面積に対する収納の占める面積の割合は10パーセント程度が適当とされていますが、この10パーセントを大きく飛躍させてくれる可能性があるのが小屋裏収納です。
小屋裏収納は居住空間は狭くすることなくプラスアルファで収納スペースを確保する事ができるので、狭小住宅などでも収納の空間として活躍してくれます。
屋根裏は基本的に日光に直接当たる空間になるので環境としては厳しい空間になりますので、収納されるものもある程度限られてきます。精密機械や、食品のストック、衣類などの収納空間としては適さない為、雑多な物の収納となってきます。
小屋裏収納のパターンは2通り考えられます。
@最上階の上の屋根裏の空間を使う
A上階から下の階の屋根裏を使う
@の場合
陸屋根等のスクエアな建物以外であれば全ての建物で検討する事が出来ます。用は屋根裏と言う空間がありさえすればよいので。ただし上空間を使う為梯子の設置が必要になってきます。
また梯子も出しっぱなしにはできないので、基本的にはハッチがついた収納式の梯子を取り付ける事になります。
屋根裏にさらに壁・天井・床をつくり、梯子の設置など考えるとかなりのコストアップは考えられるので、現状プランでは収納が全く足りない等の理由がない限り@のパターンの小屋裏収納はあまり設計しない事が多いです。
もしコスト的に安くできるのであればおススメですが、費用対効果を考えた時あまりメリットがでないのが現状です。また費用面にも壁がありますが、物を実際に出し入れする際も都度梯子を出して登り降りする必要があるのでかなり出し入れが大変とうのもあまり計画されない理由の一つになっています。
Aの場合
@とは違いとても使いやすい空間になります。同じ階のフロアから扉をあけると空間があるので、通常の物入れの天井が低くなっているだけなりますので設置費用も@と比較すると抑えるとことができます。
物の出し入れも扉をあけるだけなので収納に困ると言う事もありません。さらにこの空間が南側ではなく北側に取れている場合は直接日光が当たらない空間になるので、収納としては逆に最適なものに変わってくるのです。
直接日が当らないので屋根裏と言えど極端な温度上昇やそれによる乾燥などは考えられないので、精密機器であったり、食品などのストック空間としては利用できるようになります。
この場合の屋根裏収納はとれるのであれば取った方が良いでしょう。
▼▼Aの場合の屋根裏空間利用例▼▼
1階に寝室・2階に屋根裏収納がある間取り4LDK+小屋裏【2階建:36坪】
間取りのポイント!!
屋根裏収納は2パターンある。コストと費用対効果を良く検討して設置する。