気に入った間取りを見つけたけど、階段の位置を変えたい。一体どうなるの?
階段の位置は間取りを考える上で、最も重要と言って良いほど、全体のプランに影響を与えます。
似たような間取りでも、階段の位置が変わると、どれだけ変わるかが、理解できる内容になってますよ。
それでは見ていきましょう!
今回は当サイトの間取り図集に掲載している間取りからのご質問でした。
「下記の間取りが気になるのですが、リビング階段を変更して廊下からの階段にする事はできませんか?建物の大きさも出来るだけ変わらない形が望ましいのですが?」
といった内容です。
1階:55.27u2階:57.77u 延べ床面積:113.08u(34.19坪)
1階の間取り
2階の間取り
こちらの間取りはスタンダードな総二階の間取りで、リビング階段となっています。ゾーニングこそスタンダードですが、キッチン横のパントリー、洗面脱衣所に収納を設置している点など比較的内容を充実させたコンパクトな間取りです。
リビング階段のメリット、デメリットありますが今回はお子様も小学生とお友達を連れて帰ってくる機会も多いのだとか。
リビング階段は冬場の冷気が気になると良く言われますが、
子供が友達を連れてきたとき、常にリビングを通らないといけない点について気になる方も多いのです。
その為階段は廊下からに変更した間取りが見てみたい、と言うことでした。またコストは抑えた方がよいので、大きさは変えない、もしくは小さく出来るのであれば小さくしたいとの追加要望もありました。
階段の位置を変える事は間取り変更の中でもかなり間取りがガラッと変わる要素を含んでいますが、基本的な間取りは気に入っているとの事でしたので、なるべく大きな変更はしないように考えていきます。
ご提案した変更後の間取りはこちら↓
玄関に土間収納を無くしておりますが、その分LDKが約16畳⇒17畳へと広くなっています。また階段の位置が変わりましたので、その分和室とリビングの距離感が近くなり広さを感じる空間が出来ています。
廊下階段はどうしても家の端に位置しがちです。この間取りも北東の角に位置していますので、二階の廊下が長くなってしまうことがデメリットです。しかし今回は寝室の北側にウォークインクローゼット配置して廊下からも、寝室からもで入りが出来るように計画をしています。
階段を上がってすぐウォークインクローゼットがあると、帰宅時の着替えがとても楽になります。長くなり無駄になりそうな廊下を活かす提案の一つです。
また吹き抜けを採用しているので、二階の床面積は小さくなっていますので、トータルの延床面積は減っています。
今回は希望していた間取りの階段の位置をリビング階段から廊下階段に変更するとどうなるか?と言う問い合わせでした。
ただ変更すると「こうなる」と単純な設計変更をするだけで無く、プラスαをご提案するように心がけています。それがプロだと思います。