日当たりの改善する為の間取りのご相談と実例

 

新築なのに日当たりの悪い家って嫌じゃないですか?

 

日当たりの良い間取りにできるのに、わざわざ日当たりの悪い場所にLDKを持ってきてたり。

 

営業マンがプランを書いている場合、どの位置にLDKを持ってきたら日当たりがいいか?、逆に悪い場所はどこか?といった基本的なことも想像できていないケースが見受けられます。

 

ここでは、そんな相談していなかったら、日当たりの悪い家に一生住むハメになっていたご夫婦の相談例を紹介していきます。

 

それでは見ていきましょう!

 

ご相談はここから

 

ご相談の内容は「ローコスト系のハウスメーカーから提案を受けたのですが、間取りを見て欲しいです。」という内容です。岐阜県でご建築予定のご夫婦でハウスメーカーの間取りを見られての感想は「悪くないかな」とのことでした。

 

一見すると確かに可も無く不可も無くと言った印象を受ける間取りでしたが、この間取りには致命的な欠点を持っていました。

 

 

それは一般の方は図面上では判断が難しい事なので致し方ないのですが、ハウスメーカーとしての提案図面としては、如何なものか思ってしまう内容でした。

 

その図面は以下の図面になっています。

 

日当たり,LDK,間取り

日当たり,LDK,間取り

 

さて、何が問題になりそうでしょうか?これだけ見ると印象は「普通の間取り」です。ただ、細かい点を言うと、修正したいところが山ほどある間取りですが、この図面で最も致命的な部分は「日当たり・眺望」です。また土地の北西側がぽっこり余っており、予備駐車スペースとしても勿体ない土地の使い方です。

 

一枚目の配置図からは西側が道路、おそらく北側、西側、南側が隣地となっていることが読み取れます。新しく造成さてる土地に建築予定と言うことでその区割り図も一緒に送って頂きました。

 

日当たり,LDK,間取り

 

それが上記の図面ですが、西側が道路で同じような区画が南北に連なっている形状の土地です。一団の田んぼを造成するときに時折見られる形でした。これから読み取れることは南北に狭い土地ですので建築予定地の南側の人も北側になるべく寄せて建築するであろうと言う事です。

 

法律上の話をすると、用途地域の指定なしの地域です。北側にめいっぱい寄せて2階建が建つ可能性がとても高いのです。

 

そうすると当然建築予定地も日当たりの確保が必要になってきます。運良く南側に平屋が建ってくれると良いですが、これから造成される土地ですのでどのような建物が建つか分かりません。

 

ハウスメーカーが出してきた図面はリビングに南側の窓先3.1mがすでに隣地です。これではあまりにも日当たりが悪すぎますし、窓からすぐが南側の人の家となるので眺望も良くありません。かといってリビングの上が吹き抜けでもありませんし、東側の窓もダイニングに1カ所です。

 

正直このような間取りで家を建ててしまうと、一番長く過ごすLDKが日当たりも悪く、眺望も良くないので、必ず後悔すると感じました。

 

少しご要望も書き込みを頂いていましたが、この図面を元に修正をしても根本は改善されなさそうでしたし、外観デザインもいい加減なものでした。そこで全く新しい間取りのご提案をする事にしました。多少費用は頂くことをご了解頂いた上で、提案を致しました。

ご提案した新しい間取りの図面

日当たり,LDK,間取り

 

最も気になっていた南北に狭い土地での日当たりと眺望を改善するために、東西に長い建物の形状に変更しました。リビングの南側の窓先から隣地までは約6m、ダイニング南側の窓先から約4.5mとなっており、日当たりの確保、眺望の改善につとめています。

 

またキッチンからは庭、リビング、和室が見通せるような配置にしてお子様のいる様子が分かる形にしています。子育て世代のお客様へ向けたご提案の一つです。

 

和室は廊下から直接出入り出来るようハウスメーカーの間取りの内容も残しつつ、さらにリビング隣接して普段は一体として広く使う。また来客を和室に直接通したとき、来客の方がトイレを使いやすいように、リビングを通らずにトイレに行ける動線を提案。

 

「客間としての和室」+「リビングの一部」と言った二つの機能を同時に果たせるように計画をしています。

 

日当たり,LDK,間取り

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東西に長い形状に提案をし直していますので、多少廊下が長くなりますが、2階の3部屋が全て南側に面側に面しています。

 

外観のデザインはプロヴァンススタイルのイメージを持っていっしゃったので、玄関ポーチ部分は下屋にして屋根材が目に入るようにデザインをしています。こうすることで、屋根がアクセントになり外観にメリハリが出てきます。

 

また西面が正面、家の顔になりますので田の字型の窓を用いて輸入住宅のデザインに合わせてた提案もしています。

日当たり,LDK,間取り

まとめ

如何だったでしょうか?

 

ほんの一例ですが、営業マンは何処かで使ったような間取りをそのまま、土地に当てはめて提案してくる人もいます。

 

一生に一度の家なのにそんな適当な提案で良いのか?と思いますが、良くわかっていない営業マンがいることも事実。

 

土地の特性を活かしたプランニングをすれば、今回のように(自分で言うのも変ですが)天と地ほども間取りに差が出てきます。

 

 

次の方は必ずcheck
  • 今の間取りでいいのかな?と思っている
  • 営業マンが間取りを作っている

 

この様なケースの方は今一度自分の間取りをチェックして、スッキリしない場合は是非一度チェックを受けてみましょう。

 

気付かなかった間違いに気付く事ができるかもしれません。

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