家を買うかなーっ思っているあなた! 実際何からして良いか分からずにとりあえず住宅展示場にでも行ってみるか・・・思ってませんか?
それも悪くはないです。行ってみると懇切丁寧に手取足取り流れを教えてくれる営業マンもいることでしょうが、ちょっと待った!です。
そのような親切過ぎる営業マンはまれです。場合によっては営業マンの言うなりになる可能性もあります。敏腕営業マンに捕まればなおのこと、上手に言いくるめられるかもしれませんよ!
えっ?そんな訳無いって声が聞こえてきますが・・・!敏腕営業マンであればあるほどお客さんを自分の思うように動かすのが上手です。
相手も数多く接客してきたプロですので甘く見てはいけません。
自分も強い意志を持って流されないようにするべきなのです。もし上手に流されると一社しか検討せずに決めちゃう・・あまり分からないまま話を進めて契約までしてしまう・・なんて事も十分あり得ます。
本当なんですよ、本当。そう言った方々を何組も見てきましたので間違いありません。
目先の木が良いように見えても、全体を見るともっと良いことが分かるかもしれませんよね。そんなわけで前置きが長くなりましたが、まずは全体の流れをきちんと把握して各ステップで正しい判断をしていきましょう。
判断するポイントはどこなのか?まずはそのチェックポイントを押さえるのがこの記事です。
住宅に使える金額をしるべし!借りる額よりも返せる額に注目することが重要です。住宅は購入金額意外にも保険料や税金も購入後にかかってきます。保険料や税金を無視する訳にはいきません。メンテもかかるし、基本的には車と一緒の感覚なんです。乗り始めてもお金かかるでしょ!
借入金+自己資金=購入可能額 ただし!あくまで返せる額に押さえる!
良い土地をみつけるためには基本的にはハウスメーカーに希望を伝えて探してもらう方がよいのだけれど、教えてくれない、あまり説明してくれない隠れた情報は自分でチェック!
@災害関連の土地情報を確認!ハザードマップの確認!
A地盤情報(地耐力情報)
B建坪率・容積率・用途地域
と言った上記の基本情報も近年ではネット確認することができる行政庁が増えてきました。
提案される土地の説明を受けてもし@〜Bの内容が抜けていたら営業マンに説明を求めましょう。特に@について抜けている営業マンが多いのが現状です。ネットで確認できることすら知らない人もいるかもしれませんよ!ほんと!
注文先を考える必要がありますよね!契約先は3種類あるんですよ、実は。依頼先はハウスメーカーだけではありません。
依頼先はこの3つ
@ハウスメーカー
A地域工務店
B設計事務所
@ハウスメーカー
価格帯は幅広く設計・施工の面でも安定感があります。様々な商品をそろえているのでオーダーにあった提案をしてくます。使う部材や建材もマスプロダクトなので一定水準をクリアしていますので安心です。
A地域工務店
基本的には軸組工法が中心になりますが、地域を探せば工務店は沢山あるはずです。意外に知らないだけです。○○工務店と書いた看板も街で沢山みかけませんか?地域密着型なのでアフターサービスも頼みやすいですね。ハウスメーカーよりトータルコストは安く済む傾向があります。
B設計事務所
設計の自由度が高くこだわり派にお勧めです。
業務内容は設計と工事監理です。実際に施工するのは別の工務店になりますので、別途設計図を元に見積もりを依頼する必要があります。設計料がかかかるので割高感はありますが、デザインや間取りは独自性が高く、こだわり派のあなたを満足させてくれるでしょう。デザインが優先されるので、家の性能はハウスメーカーと比較すると落ちる傾向があります。正直、設計事務所に依頼する場合は家の性能にこだわってはいけません。
いざ依頼先を決めて契約段階に入ってくると土地も購入する場合は、土地売買契約と建物契約(工事請負契約)と2つの大きな契約事があります。
土地売買契約
不動産会社は売買契約を締結する前に「重要事項説明書」を書面にて行うことが義務付けられています。つまり契約前にその土地について一通り説明をしてくれる場面があると言うことです。
その中で土地に関わる説明を受けますが専門的にな内容が多いのでさらっと説明を受けただけでは良く分からない事がほとんどです。疑問点や分からない点はしつこく説明を求めましょう。遠慮することはありません。その為の場なので。一生住む事になるかもしれない土地です。納得のいくまで説明を受けるべきですよ。
(私も建築士と宅地建物取引士と両方の資格を持っていますが、みなさん説明しているこちらが心配するほど質問が少ないです。難しい内容ですが、もっと聞いてい良いんですよ!!って位)
工事請負契約
土地とは別にハウスメーカーや工務店などと契約をすることです。建物の依頼先をきめる超重要な契約ですね。
見積もり内容のチェック
施工業者によって見積もりの出し方が違うので相見積もりをしても説明なしで比較するのは至難の業です。私たちプロでも資料だけ渡されたので正直分かりません。相見積もりする時は必ず資金計画全体がどうなるのか?を確認しましょう。
その見積もりの中には本体価格以外にカーテン・エアコン・照明・外構など何が含まれていて、何が含まれていないのかを明確にしてもらう必要があります。また登記費用・団体信用生命保険・火災保険などの諸費用が含まれているのかどうかも確認しなければいけません。
これらを全て含めて資金計画全体が見えてきます。
支払い方法のチェック
工事請負契約はマネープランが重要です。
契約後は施工会社に工事着手金の支払いをする。業者によって差があるが2〜3割を支払うのが一般なのです。この時点ではまだ住宅ローンが使えないので注意が必要です。住宅ローンが実際に使えるようになるタイミングは建物登記後になるので、工事着手金は用意する必要があります。
ただしハウスメーカーでは必ずしも2〜3割では無いケースが多いです。基本ルールとして2〜3割を採用しているメーカーもあるでしょうが、これでは着手金を400万とか500万とか手持ち(自己資金)がある人でなければ契約を頂くことができ無いことになってしまいます。
自己資金が10万とか20万しかなくても相談で工事請負契約が可能なメーカーがほとんどですのでメーカーと契約の場合はさほど心配する必要はありません。工務店と契約する場合は上記のようなまとまった着手金が必要なケースが多いのです。
工事請負契約時と同時にチェックする必要がある項目です。住宅ローンは3つの種類に分けることができます。
@全期間固定金利型
ローン完済まで金利が固定されてます。安心感はありますが利率は最も高くなります。
A変動金利型
金利は6ヶ月事に見直しされるが、金利が最も低く設定されます。
B固定金利選択型
選択期間中は金利が固定され、利率は全期間固定と変動の中間。3年・5年・10年など選んだ期間だけ金利が固定されるタイプ。
その後は固定か変動か選ぶことができる。
注文住宅の場合は打ち合わせを数回〜十数回繰り返して図面を作成していきます。間取りの打ち合わせから配線図・照明・カーテン・クロス・外壁など打ち合わせ項目は多数!
商品によっては選択の幅が決められていることもあります。契約後に詳細な打ち合わせが進むことがほとんどですので、契約後に金額が増えてしまった・・と言う話もよく聞くのはこの為なのです。
なぜ契約後に金額があがるのか・・・それはズバリ!時間をかけてじっくり色々な設備や商品を見ていくと良い物が欲しくなってしまうから!!なのです。
こうならない為にも工事請負契約時に良い物を選んでもこの時の契約金額で建つことができるようしっかり見積もりに含んで提案をしてもらう必要があります。
着工中はできればこまめに現場に足を運びましょう。現場で作業をしている職人さんも人間です、こまめに挨拶や顔を出してくれる施主様には良い仕事をしようと心がけてくれますし、見られているというほどよい緊張感も大切です。
引き渡し前に施主が検査をするタイミングがあります。ここで傷や不具合の指摘をきちんとしておかなければ入居後に気づいても、施工業者がつけた傷か、自分たちでつけた傷か判断できない為無償で直してもらうことが難しくなります。
気持ちくよ引っ越しをするには、最後に自分たちの目でしっかり確認にすることが必要なのです。
いかがだったでしょうか?なんとなく流れと全体像が見えてきたでしょうか?是非抜けのない自己チェックでマイホーム購入を成功させてくださいね!