突き当りの変な土地だけど駐車できる?
今回はチョット変な土地だけど、上手くプランニングできるなら、その土地で計画を進めたいよって方からの相談です。
旗竿敷地で土地が安いからこの土地を購入したいとのことで、ご相談と間取り作成のご依頼を頂きました。
完全な旗竿敷地ですので駐車計画がうまくいくかどうかが分からないので検討して欲しいと言う訳です
検討中の工務店さんからはあまり良い案が出ずに、本当にこの土地で進めて良いのか悩まれているようでした。
入口からバックで入るには距離があるので頭から敷地に進入して、敷地内で回転して駐車できるように間取りも考える必要があります。
一台ならそこまで困りませんが、2台は駐車したいとのご要望です。確かに広さもそこまでありませんし旗竿の中でも計画が少し難しい内容の設計依頼です。
その他のご要望
最大のポイントは
・・という2点です。
これをクリアすることができれば安心して土地の契約も進めることができるとのことです。
敷地も決して広くないので車の回転場、駐車スペースも最小限で考えていき、できるだけ建築できる部分を大きくして、どの程度の規模の住宅を建てれるかが重要になってきます。
1台目(車色グレー)は正面入ってバックして奥に詰める計画です。二台目(水色)は敷地に進入してまず北側に頭をふり、停まっている1台目の前まで進入してそこからバックをして駐車させます。
車は正面から侵入するのしかないので基本的には広い部分を利用して駐車する必要があります。
二台とも同じような留め方、つまり2台並列駐車をすると間取りが成り立ちにくくなりますので、広い部分の敷地は南側が少し広いのでのでここを利用することにします。
このような敷地の広さも大して広くない場合は場、何となくこれで駐車できるだろうで計画すると、間取りも、駐車計画も失敗するリスクが大きいので、できるだけ正確に検討する必要があります。
そのため今回は乗用車とコンパクトカーを想定して回転半径5.5mの車と回転半径4.3mの車のハンドルを切った時の軌跡の図を使って検討しています。.
目いっぱいハンドルを切った場合の図なので、実際に駐車する場合はもしかしたら1度は切り替えしをしなくてはいけないかもしれませんが。
このような駐車計画でいくと2台とも常に出し入れが可能な車の止め方ができることが分かります。
あとは残った黄色の部分を使って住宅を考えていきます。
基本的には駐車スペースから玄関が近い方が良いので南東側に玄関を配置して、そこを起点にLDK、和室、階段を計画していくと提案図面のような間取りができてきます。
なんとか2台車の駐車ができることが分かっただけでは不十分で、
間取りがご要望通り成立してはじめご相談頂いた内容を満足させたと言えます。
また間取りの提案として、旗竿地で建築可能な範囲も変形しているので変形地を利用した提案も重要になってきます。
工夫している点は左上先細りになっている部分に水回りを配置して、敷地奥まで使うようにしており、
和室とリビングをL字型形状に配置しているので、この部分を使ってウッドデッキを提案しています。
敷地の余りがちな三角形の部分も使うことができますし、なおかつ和室や、リビングも広く見える利点も持っており、一石二鳥なのです。
間取り、敷地利用のご依頼とご相談を頂いた事例を紹介しました。建築予定地に疑問を持たれるケースもあると思います。
住宅・間取りの設計サポートは豊富な実績を元に、快適に暮すための最適解を求めてご提案します。