平屋の基本4パターンの間取りの特徴を知る

平屋,間取り,パターン

平屋は二階建てに比べ1フロアに多くの部屋を配置する性質から、似たような間取りはあっても、全く同じ家はほとんど無いのでは無いでしょうか?同じ部屋数や特徴を持った条件で設計しても、多様な間取り、外観デザインを考える事が出来ます。

 

しかし間取りから分類していくと基本的な4パターンに分類していくことが出来るのです。それぞれの間取りの特徴を知ることで同じ3LDKや4LDKでも間取りをガラッと変えることが出来るかも知れません。

 

もちろん建築地の大きさや、周辺環境あっての間取りですので、間取りがばかりが先行しすぎてもいけませんが、新しい選択肢を知る意味でとても意義があるでしょう。

 

 

1.長方形型の平屋

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基本的に南側にLDKや和室を配置して北側に寝室や、子供部屋等を配置していく形状になります。日中よく使う部屋が南側に配置されるのでみんなが過ごす部屋は明るく、プライベートな部屋は直射日光の入らない部屋と使い分けがかなりハッキリしてきます。

 

また、玄関が中央付近にある場合は東側と西側でパブリックゾーンとプライベートゾーンをハッキリと分けることも出来る家の形状です。どちらの場合も「みんなでくつろぐ空間」と「寝る、勉強する等、個室で過ごす空間」とを分けやすい形ですので、そのような生活スタイルを考えている方には良い形状です。

 

子供の受験勉強など落ち着いた部屋を優先させる、夜勤などで日中でも寝室を使うためLDKとは離し静かな空間にしたい等のスタイルが想像されます。

 

このような使い方は二階建てに近い使い方の平屋になってきます。また家の形がシンプルですのでコスト面でも優れていますが、外壁、窓、屋根のデザイン等に気をつけなければ、単調な外観になりがちです。

 

2.L字型の平屋

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L部分は【LDK+一部屋(和室や寝室等)】で構成させることが多い形状です。一般的な30坪〜35坪程の二階建てでは少し実現する事が難しい間取り配置なので平屋ならではのスタイルと言えます。

 

LDKも日当たりが良い形状になりやすいですし、プラスされた一部屋も庭を望む事が出来る位置に配置されるので眺望も良くなりやすい形です。庭と一体的に使える部屋が一部屋増えるので庭も活きてきますので、空間として面白みが出てきます。

 

L字部分に足される一部屋からも掃き出し窓を計画する事で活きてくる空間でもあるので、形状の持っている利点を最大限活かして考えたい形です。

 

長方形型と比較すると形がやや複雑になりがちなので、コストアップにつながります。

 

3.コの字型の平屋

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その名の通り間取りがコの字をしているので、コで囲まれた中庭に面する部屋の構成は【LDK+一部屋(和室や寝室等)】または【LDK+二部屋】 または【LDK+一部屋+玄関】となります。形がL字型よりも複雑になってきますので、部屋配置のバリエーションが増えてきます。

 

中庭部分がより家の一部として取り込まれた形状に近づく為、実際の部屋の広さよりも広く感じやすい空間構成です。

 

また建物で3面囲まれた形になるので外部からの視線を遮ってくれるので部屋のプライバシーが保たれ安い特徴も持っています。

 

家の形でコの字を作っていますので、目隠し用の背の高い格子やフェンスなどを使うことでロの字と型の家と同じように完全な中庭を計画する事が出来ます。

 

またコの字型のようになってくると外に面している部屋が多くなってくるので、その分各部屋に南と東、南と西側のように窓を2方向に計画する事ができるようになってきます。つまり各部屋が明るく、風通しが良い空間ができるのです。

 

コスト的には外壁を貼る面積が多くなってくるのでL字型よりもさらにコストが上がってきますが、上記のようにメリットも沢山あるので、その点を考えて検討していくと良いでしょう。

 

4.ロの字型の平屋

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完全な中庭をとるタイプの間取りです。広めの中庭をとることが出来ればプライベートな空間ができるので非常に明るく、気持ちのよい部屋が多くできあがります。

 

中庭に面して窓を設置する事で、カーテンを必要としない窓が出てきますし、外周面に窓が必要なくなるかも知れませんので、デザイン的にもメリットが出てきそうです。

 

しかしある程度広い中庭でなければ(6畳程度以上)中庭と呼ぶには寂しい空間になってしまいますし、「庭」としての用途が成立しにくい広さになってしまいます。

 

あまり広い中庭が必要ない場合は植栽を植え、観賞出来る程度の中庭にする方法もあります。都市部で建物が密集しているケースの時に中庭を計画する場合は、部屋の採光用に1坪程度で設ける場合もあります。

 

コ字型の平屋と同じように外に面する部屋が多くなってくるので、風通し、明るさの面でも有利ですし、平屋にありがちな暗い部屋がほぼ無くなってくるのが特徴です。

 

コスト的にも最も高くなりやすい形ですが、とても贅沢な作りになるので予算に余裕がある方は検討されると面白い平屋になることでしょう。

 


5.間取りの形ととコストの関係

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各パターンでコストについて触れていますが、形が複雑になればなる程建物のコストは上がってくるのですが、特に平屋の場合で、コの字やロの字は同じ面積の長方形型やL字型にと比較すると外周長が長くなります。つまり外壁を貼る面積が増えてくるのです。

 

 

上記の図を確認していくと全て同じ12の面積ですが、長方形型⇒L型⇒コの字型⇒ロの字型(コートハウス)と徐々に外周長が長くなっていることが分かります。

 

特に最もシンプルな長方形とロの字型(コートハウス)は外壁を貼る面積が1.8倍程度増えているのです。平屋の外壁面積は、約30坪程度の長方形型の平屋で200u程度です。一般的なサイディングと言う外壁材で考えた場合は 約5000円/uとなっているのでロの字型が360u外壁が必要と考えると約80万も外壁代が上がる計算になります。

 

コの字型やロの字型を希望されている場合はその形に予算を使っている事を認識された上で計画をしていくと良いかもしれませんね。


6.平屋の形と特徴のまとめ

平屋の間取りの形は基本的に4パターンに分かれます。もちろん全てがこれに当てはまるわけではありません。土地によって無限に間取りは考える事ができるで。基本形として理解していくと以下の4パターン。

 

長方形型の平屋

  • プライベートゾーン(寝室等)とパブリックゾーン(LDK等)とを区別しやすい
  • コスト的には最も優れている
  • 南側に大開口の窓を設置しやすい

 

 

L字型の平屋

  • 庭と一体的な部屋が増える。
  • 二面に窓を設置出来る部屋が多くなるので風通しも良くなる

 

コの字型の平屋

  • 庭が部屋の一部のような空間になるので各部屋が広く感じやすい
  • プライバシーのある庭になる
  • L字型よりさらに風通しのより部屋が増える
  • L字型より形が複雑になる分コストもアップする

 

ロの字型(コートハウス)

  • 完全にプライベートな庭ができる
  • カーテンがいらない窓も出てくる
  • 各部屋窓が沢山取れるので、明るい平屋になる
  • 長方形型ト比較するとかなりコストアップになる

 

いかがだったでしょうか?平屋の代表的な基本パターンをご紹介してきました。今平屋をご検討中の方はもしかしたら他の間取りのパターンの選択肢も出てきたのではないでしょうか?

 

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平屋を考えている方の間取りがさらに良くなる手助けになれば幸いです。

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