工務店で話を進めているが、なかなか希望の間取りが出てこない!なんでやねん!
と言うお悩みの相談が最近とても多いのでここで、ご回答しておきます。
なぜでしょうか?工務店の規模にもよるでしょうが、
が結果に表れているのです。
それは医者に置き換えてみるとよく分かると思います。同じ医師免許をもっていても、総合診療している先生は、眼科の先生ほど眼について詳しく無いですよね?
同じ眼科の先生でも月間10人しか診療しない先生と、100人診療する先生を比較すると100人診療する先生の方が、知識や経験値が高くなりますね。
同じ事が建築士にもあてはまるのです。
では詳しく解説していきましょう!
オールマイティだけど、設計の専門ではない
1〜5人で運営されている工務店さんもいらっしゃいます。この場合は、1人で営業、設計、インテリアコディネーター、現場管理までこなしている事になります。
ある意味とてもすごいスキルを持っているのですが、一人でできる範囲には限界があるので、結果まんべんなくこなす事になってしまいます。つまり一つの「専門性」に労力をかける事が出来ないのです。
その結果、建築士である事には間違いないでしょうが、設計に関しては経験値がさほど多くない事になります。その他のコーディネートの事も然りですが。もしかしたらその建築士さんは現場監督を得意としている方かもしれませんよね。
設計の専門性はあるけど、経験値が乏しい
これくらいの規模になってくると、基本的に営業、設計、コーディネーター、現場監督とそれぞれ役割をもった担当者がいます。つまりハウスメーカーと同じスタイルです。
それぞれ「専門性」をもっているので、おそらくその間取りを書いている方は「設計担当」の建築士さんと言う事になります。
間取りに関して言えばかなり知識を持っているはずですが、なおうまくいかないケースがあります。それは工務店で年間に扱う物件数があまり多くないから・・・経験値不足につながっている可能性があります。
また設計担当者も3人〜同じ事務所内にいれば、それぞれの目線から間取りの考え方や設計方法など身近で話し合いができ、新しい知識も増えていくスピードが速いですが、さすがに1人だといくら「専門性」があると言っても経験値、知識量に差が出てきても致し方ありませんよね。
その経験値が不足している場合、なかなか良い間取りが提案できていないのかもしれません。ハウスメーカーでも新人の設計士とベテラン設計では提案の幅に違いがでてきますよね。それと同じ事なのです。
残念ながら、担当の力不足。若しくは相性の問題
この規模になってくると、営業、設計、コーディネーター、現場監督もそれぞれ3〜4人程度在籍していることになります。その他、社長や経理、事務、広報の方など・・
もちろんそれぞれの担当者が「専門性」を持っていますし、切磋琢磨できる仲間も数人いる事になるので経験値、知識量の伸びは早くなるはずです。しかし、この規模でもなかなか希望の間取りが出てこない場合はもちろんあります。
これは大手ハウスメーカーの設計者でも起こりうることですが、その場合単純に設計担当者の力量不足・・と言う事になりますね。
それぞれの工務店規模で間取りを書く設計担当者の置かれている状況が違う事はお分かり頂けたと思います。「建築士」も「専門性」と「経験値」が間取りになって現れるのです。
それぞれ工務店規模別に間取りがうまくいかないケースを解説してみましたが、結局のところ工務店さんは小さな工務店さんであればあるほど、経験値不足や専門性に欠けやすい傾向があると言う事です。
※最後に・・・ここでは一般的な傾向をお話ししましたが、優れた設計者さんが独立して立ち上げた工務店さんも沢山存在します。
あくまで間取りがうまくいっていない場合の傾向だと考えてくださいね
ここまでで、
じゃあどうすりゃいいのよ?
となった事でしょうから、ぶっちゃけコレしかない。という手順を紹介しておきます。
また、当サポートに相談いただいても嬉しいのですが、とりあえず上記の記事を確認してみる事をおススメします。
では良い間取りになる事を切に願っております。