ダイニングは食事をする場所と言う意味合いが非常に強いですが、実は日常では食事以外の時間も出番が多いので不思議ですね。
食事以外にも日常の書き物をしたり、本を読んでみたり、買い物から帰ってきて荷物の一時置き場になったり、時には子供が勉強をしたりと、もしかしたら食事以外で使われる時間の方が多いかもしれません。
ダイニングもリビングと同様に人が集まる場所です。こちらの空間もやはり優先的に快適に過ごせるように計画していきます。生活スタイルや、周辺の環境次第ですが、必ずしも日当たり良い場所に配置する必要はないでしょう。
たとえ北側に配置しても窓の計画、間取りの設計次第では明るく快適な空間にすることができます。まずは必要な広さを確認してみましょう。
目次
1.ワンルームタイプの一体型LDKの場合のダイニング
(必要最低限の広さ〜スタンダード〜余裕のある広さ)
2.L型タイプのLDK(L+DK)の場合のダイニング
(必要最低限の広さ〜スタンダード〜余裕のある広さ)
3.まとめと設計例
1.ワンルームタイプの一体型LDKの場合のダイニング
食事・調理ゾーンとくつろぐゾーンの境目が曖昧で明確にラインを引くことができないので、通路部分を兼用するものと考えて広さの検討をしています。まずは標準的なダイニングテーブルのサイズ確認すると以下のようになります。
@必要最低限の広さ
4人掛を基準として最小サイズのダイニングを考えると、なんとたったの2.2畳でできあがってしまいます!これは驚きですね。ワンルームタイプだからこそ可能な狭さと言えるでしょう。小さめのダイニングテーブルを置くだけの広さです。
両サイドは寸法を記入していませんが、椅子と人が通る幅を考慮しても110pあればOKです。これくらいの通路スペースはこのレイアウトであれば十分取れそうです。
A狭すぎず適当な広さ
大きめな4人掛テーブルをおいて30p程度の余白部分を残した広さ。この程度の広さがあれば6人掛がおける広さになります。全長180pのテーブルが置ける広さです。これを計算すると3.9畳で両サイドは椅子を置いて後ろを人が通る幅は十分取れます。
Bダイニングとして十分な広さ
4人掛を基準とした場合は4.5畳あればとりあえず十分な広さがあると言えそうです。長さ150pのテーブルを置いても60p程度の通路がとれ、椅子の後ろの通路も確保する事ができます。
2.L型タイプのLDK(L+DK)の広さと特徴
リビングとは別空間として考えることができる間取りです。そのためワンルームタイプと違いリビングの空間と曖昧な部分がなく通路部分を共有して・・・と言った考え方が難しくなります。テーブルをレイアウトしたら通路部分として最低でも60p程度は周囲にとる必要があります。
共有されてある曖昧な部分がないのでワンルームタイプと比較すると必然的に必要な空間は大きくなってくるのが特徴です。
@必要最低限の広さ
テーブルの4人掛の小さいタイプで考えます。幅120p+通路60pいずれも最小サイズで考えるとこのサイズです。計算すると約3.2畳の計算になります。ワンルームタイプが同じテーブルを使って2.2畳だったのに対して通路分広い空間が必要なことが分かります。
実際この空間をつくるとかなり狭いので現実的な広さではありませんが、最低限度を求めると3.2畳でもなんとかなるのです。
A狭すぎず適当な広さ
150pのテーブルを置いてなおかつ通路を余裕を持って80p程度取れる広さです。5.0畳必要になりますが平均的な広さと言えます。
Bダイニングとして十分な広さ
テーブルの回りを無理なく回遊できるレイアウトにした場合です。6.7畳となり、かなりゆとりのある広さです。テーブルの向きを90度回転させてレイアウトしも全く差し支えありません。またこれくらいの広さになると6人掛テーブルを置いても無理がありません。
ダイニングはリビングと同様に人が集まってくる場所です。最低限度で計画はできるけれども、みんなんが集まることを考えるとやはり適度な広さが欲しいですよね。
ワンルームタイプの場合のダイニング(※4人掛テーブルを置く)
リビングと併せて一部屋と考えることができる
L+DKタイプの場合のリビング(※4人掛テーブルを置く)
ダイニングで一つの部屋と考えられる配置になる
実際に提案した図面を元に寸法を入れています。ワンルームタイプからL型タイプまで、ダイニングも家具のレイアウト次第で色々なパターンが考えられます。
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